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生命科学コースのDDS研究をご紹介!「金平糖のような…」

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今回は生命科学コースの機能性評価グループが取り組んでいる研究についてお話しします

まずは今回紹介する研究を行っているチームの紹介です。
左からHさん、Fさん、Yさんです


研究しているのはDDS(ドラッグデリバリーシステム)の分野

DDSというのは、体の中に入ったお薬を必要な場所へピンポイントで届け、効果を高めるとともに副作用を最小限に抑えるための方法についての研究のことで、新しい薬の開発や、難病の治療などに役立てられることが期待されています

現在、機能性評価グループでは、
胃酸で分解する薬物(エソメプラゾール)の球形顆粒を造粒し
腸溶性コーティング顆粒を製造
その特性評価を検討
という3段階で研究を進めています。

今回は➀の造粒までの過程を紹介します。

まず顆粒の核(シュガー)にエソメプラゾールをくっつける為の結合剤を調製しました。

はじめは設定した粉末の濃度が高すぎたことで、溶けきらなかったり、想定していた粘度より高くなってスライムのようになったりしてしまいました

試行錯誤の末に完成した結合剤を、シュガーに効率よく乾かしながら吹きかけていくために、転動造粒機の制作に取り掛かりました。

転動造粒は聞きなれない言葉かと思いますが、簡単に言うと、回転する容器の中で転がしながら、まるで雪だるまを作るように粉を丸めてお薬を作る方法のことです

まず、ローテーターにボウルを貼り付け、穴をあけたビニール袋をかぶせます。
そして目の前にドライヤーをスタンドで立てて完成です

 

そこにシュガーを投入し回転スタート

スプレーでエソメプラゾールを溶かした結合剤を吹きかけ、

すぐさまドライヤーで乾かします。

これを何度も繰り返して完全に乾いたことを確認したら球形顆粒の完成です。

<造粒前>

< 完成 >

均等にエソメプラゾールをくっつけることができました🙌✨


ちなみにここにたどり着くまでの失敗例はこちら👇

<失敗例1>

<失敗例2>
    
このように、造粒の成功は、枠組みこそできていましたが、様々な失敗を繰り返しながら得たものでした。

しかしこれらの失敗は、この研究を色濃くするものであり、より深い経験と知識を得られるチャンスでもあります

これからも失敗を楽しみながら研究を続けていきます







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